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2009年04月02日 現代版「越後屋」みたり?

てんかん薬であるゾニサミドがパーキンソン病に効果があると学会誌に発表され、一般紙にも大きく報道され主治医の研究を誇らしく思ったのが2年前のお正月のこと。
http://venacava.seesaa.net/article/30839862.html

新薬でなく、既存の薬でも認証がおりるまでに2年の時間が必要なのですね。
それにしても…
なぜ、同じ成分の同じ薬が使用目的が違うだけで100倍の値段がつくのでしょうか。

てんかん薬として販売されている
エクセグラン錠(成分ゾニサミド) 100mg 薬価 38.50円

今回承認された
トレリーフ(成分ゾニサミド) 25mg 薬価 1084.9円
http://www.ds-pharma.co.jp/news/pdf/ne20090313.pdf

今回申請していた50mg錠は認められず、25mgだけが認められました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/11/txt/s1128-5.txt
患者にとっては、3割負担で1錠325.2円、一日以上服用の薬なので、1ヶ月30日飲むとするとゾニサミドだけで9756円の負担増になる。

特定疾患や障害者手帳で医療補助が受けられている人なら薬に対する個人負担はないが、初期の患者や今後の特定疾患の状況によっては進行している患者も安泰とはいえないし、直接自分の財布への影響はないにしても、医療保険での負担が大きくなることにはかわりはない。

最近、様々な薬の開発が進んで初期の患者さんたちは特定疾患が認められるYahr3までにいたらずに、薬のコントロールで生活を維持できる人が増えている(と思う。)
ゾニサミドは今回の承認ではレポドパ(l-dopa)で効果の出ない人、薬効時間の短い人に対して承認がとれたという背景からも、ある程度、進行の進んだ人たちが服用することを前提としているのかもしれないけど、それにしても、自己負担がない人たちだから同じくすりでも値段が高くてもよいというのは疑問?????がいっぱい並んじゃうぞ!!

主治医からは、長年てんかんの患者さんたちが飲んでいる薬なので 副作用の出方もわかり安心して服用できるということを聞いたのになぁ。

現在のガイドラインではP病になった場合、l-dopaの服用は出来る限り遅らせて、ドーパミンアゴニストで治療を開始するとなっているが 、このドーパミンアゴニスト、最近になって副作用が問題となっていて、服用により、うつなどの精神障害や、ギャンブル依存、性的亢進などの衝動制御障害が発生するということが注目される中、副作用が見通せるという薬の可能性が出てきているというのは有難い話。

古い薬なので、薬価も抑えられるというのも注目のひとつだったはず なのに、どこからこういうことになってしまったのだろう。
ネット内ではいくつかのブログでも取り上げられていた。
http://blogs.yahoo.co.jp/yatomiclinicalcenter/48624093.html
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1757.html

MAO-B阻害薬との均等をはかると書いてあったものもあったが、患者としては均等を図らなくてもいいのに。
微妙な薬調整の中では、どの薬を利用するかは価格もあるが、それぞれの薬の特性によって、わずかな可能性を探り、ウェアリングオフをふせぎ、ジスキネジアが起きないように一日の中の薬の飲み方で生活をつなげている身としては、どうにも元からボタンが掛け違っているような気がする。
普通、既製品をまねして名前や包装をちょっとだけかえて販売するときには、本家よりもお安めの値段設定にするものなんだけど。
ターゲットが患者や病人となって、買わなくては生きていけない人たち となると100倍の値段をつけるとは…
国のやることはわからない。
どこかで、にたにたと笑っている「越後屋」がいるような気がするのは私だけでしょうか。

40歳以前に発症する若年患者にとっては30年以上服用する薬です。
未だ完治の治療がないパーキンソン病患者にとっては、効果も副作用も価格も安心して服用できる薬が望まれています。

投稿者 Mim : 2009年04月02日 09:27
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コメント

どうして同じ薬なのに高くなるのかというのはもっともな疑問です。

しかし、視点をかえるとまた違ってきます。

パーキンソン病のための治験を行うために製薬会社はかなり膨大な費用を支払っているはずです。そして、薬の値段とは原料から造る時の経費だけではなく、開発や治験申請のための経費もかかっているのです。

もしその会社がその治験を行おうとしなければパーキンソン病ではずっと使えないままになっていたかもしれません。

2年の期間がかかったのもその間に治験とその審査の時間が必要だからです。

このように薬をある疾患のために使えるようにしようとすれば、経費と時間がかかるのがある程度やむを得ない事情があるのです。

むしろ問題点はそれが患者の負担になるような社会システムなのか負担にならないようにしているかではないでしょうか。病気で困ったときにその人がますます経済的に困らないようにするのが社会保障だと思います。


このような別の視点もあると言うことを理解することも必要だとは思いませんでしょうか。


投稿者 加藤眞三さん : 2009年04月10日 14:20

加藤先生 コメントありがとうございます。

一方的な表現になりましたことお許しください。
確かに治験の費用など薬が承認されるまでには膨大な費用がかかることと思います。
本文中にリンクした記事にも、そのような事例も取り上げられていましたが、それでも100倍以上という価格設定はかなり異例だとありました。

日経メディカルの記事では、この価格設定の問題にあわせて、
同成分でてんかん患者さんが服薬する「エクセグラン」の適応外使用の明記についてとりあげられ、薬価の安い側の医薬品の添付文書に適応外使用の明記がされるのは異例だとありましたが、日常の薬の場合はどうなのでしょうか。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/200903/509710.html
(会員登録者でないと全文読めなくなっておりますが、リンクします。)

先生がコメントくださった社会保障という点で、パーキンソン患者は恵まれているといわれていますが、最近、様々な薬が開発され、特に若年患者は特定疾患の対象になる前の期間が長くなり、この期間までの医療費負担は若年患者の経済状況を直撃しています。
加藤先生がコメントしてくださった社会保障が切実に必要ですし、様々な視点で治療をとりまく状況を患者として知るということも、大切にしていきたいと思います。

投稿者 Mimさん : 2009年04月10日 17:21



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