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2006年03月02日 酒量が多いと自殺リスク倍増する、その理由は?

厚生労働省の研究班による大規模疫学調査により、一日平均3合以上飲む人の自殺の率は、時々飲む人に比べて2.3倍ということが明らかにされた。その記事には、「飲まない人で高い理由は不明だが、酒量を適度に減らすことが自殺防止に役立つということは言えそうだ」とのコメントがつけられている
しかし、本当にそうだろうか?

一日平均3合以上飲んでしまう大酒家は、飲んでしまう理由として、その人が心理的、社会的、スピリチュアルな問題を抱えていることが多い。

これらの問題を解決することなく、酒量を適度に減らすことが、自殺防止に役立つとは言えないであろう。それをいうためには、酒量を減らした大酒家群で、自殺が減ったということを示す必要がある。

もちろん、飲酒がますます問題を悪化させている場合は多く、断酒のための自分自身および周囲の努力は必要である。

しかし、ここで加えるべきコメントは、「一日3合以上飲む人では自殺の率が高いので、心理的、社会的、スピリチュアルなケアが必要とされる」ではないだろうか。

疫学調査の結果を身体的レベルだけで理解しようとすると、このような解釈の間違いが生じる。

投稿者 katos : 2006年03月02日 04:57
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コメント

似たような事例になるかどうか分かりませんが、最近このようなニュースもありました。

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欧米で「ハッピードラッグ」と呼ばれ乱用される一方で、服用が自殺を促す恐れが指摘されている抗うつ薬について、厚生労働省が製薬会社に対して初めて、自殺する危険性を明記するよう「使用上の注意」の改訂を指示していたことが9日、分かった。
 対象となる抗うつ薬は12種類。特に子供の自殺衝動を引き起こすとされる「選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)」と呼ばれる一群だけでなく、医師が処方するほとんどすべての抗うつ薬が含まれている。
 米食品医薬品局(FDA)は2004年10月、抗うつ薬の警告表示を米国内の製薬会社に指示していた。
(共同通信) - 2月9日8時0分更新
*****

ということですが、うつ病自体が自殺衝動を引き起こしやすい病気であるが故に、自殺の直接の誘因が「うつ病そのもの」なのか「抗うつ薬の副作用」なのか、という点が曖昧にされているような気がします。
自殺の防止を理由に抗うつ薬を処方しないでいるほうが、かえって自殺率が高くなる危険があると言う医師の意見もあります。
(当然ですよね。うつ病の治療をしないわけですから。)

しんぞう先生の言葉をお借りするならば、「抗うつ剤を処方されて飲んでいる人は元々うつ病による自殺のリスクが高いので、心理的、社会的、スピリチュアルなケアも必要とされる」ということになるのではないでしょうか?

ただでさえ「精神疾患の薬は体に悪い」という先入観を持つ人が多い中で、「抗うつ剤を飲むと自殺率が高くなる」という文言だけが一人歩きして、積極的な治療を拒む人が出なければいいなと思っています。

飲酒(の原因も含む)も抗うつ薬の服用も、きちんと医師がケアをすることが前提になっていれば、上記のような解釈の間違いは生じないだろうと思います。

そういう意味では、一時騒ぎになったインフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用の件も、同じような事が言えるような気がします。

投稿者 GOROさん : 2006年03月02日 14:34

GOROさん。 確かに、抗うつ剤が自殺を呼ぶのか、うつ状態のために自殺をするのか、区別することは難しいでしょうね。今やうつ状態にはちゃんと薬を使った方がよいというのが常識化してきていますが。

飲酒もうつも、医師がきちんとケアするだけでなく、周囲の人みんなのケアが必要なのだと思います。

また、最近は、薬の副作用を明記して渡すことが多いので、患者さんはその文章に引きづられて神経質になりすぎている人が多いように思います。

投稿者 加藤眞三さん : 2006年03月05日 17:22



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