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2006年01月02日 脂肪肝の時代を迎える日本。

スポーツ内科医さんがMELITの記事で推薦された映画「スーパーサイズミー」を昨年末購入し、お正月休みに観た。

マクドナルドの店の製品だけを1ヶ月食べる。朝昼晩と3食欠かさず食べる。全てのメニューを制覇する。勧められたら必ず「スーパーサイズ」にする。という4つのルールを守ると体がどうなるかいうドキュメンタリー映画だ。監督自らが被験者となっている。

精悍な顔つきでスマートな体型であったモーガン・スーパーロック監督は、見る見る間に顔がむくみアメリカで良くみるドロンとした顔つきになり、お腹も出てくる。12日後には7.7kg、30日目には11kgの体重増となる。10日目にはAST21、ALT20であったのに、18日後にはAST値が130に、ALT値が290となる。

映画に登場する医師3人はそれぞれが、18日のデーターでドクターストップをかけるが、監督は30日まで命をかけながらやり通す。もし、被験者が監督自身でなかったとすれば、おそらく撮影を続けることはできなかったであろう。

まさに、命をかけた脂肪肝の人体実験だ。高エネルギー食、高脂肪食、そして、単純糖類(砂糖など)の大量摂取の結果である。

ところで、日本では脂肪肝が爆発的に増えている。東海大学の人間ドックの成績では、1989年に超音波検査で脂肪肝と診断された人は全体の12.6%であったものが、1998年には30%を超えたと報告されている。そして、全国の人間ドックの調査でも、肝機能異常は1984年には10%以下であったのが、2000年には25%を超えている。

脂肪肝は、かっては簡単に治るし、どんどん悪くなる進行性の病気でもないと考えられ、病気として一人前に扱ってもらえなかった。ところが、近年、脂肪肝の中にも、炎症と線維化がすすむ悪性のものがあり、肝硬変や肝がんになるタイプのものもあることが明らかにされた。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれ、注目されている。メイヨークリニックでの肝臓移植の約3%はNASHによるものであり、今後その増加が予想されている。

これだけの脂肪肝の増加は、食生活と運動習慣の変化によるものであることはあきらかだ。遺伝子の問題ではない。この脂肪肝を薬剤や遺伝子操作で治療しようとすることは実際馬鹿た話だ。何千万人の人が薬を飲めば必ずそれによる死者が出る。

脂肪肝の治療には、食事生活と運動などの生活習慣の改善しかない。
「わかっちゃいるけど止められない」、「実はあまりよく解っていない」、「幼少時からの刷り込み」、「食産業の企業戦略」など、原因は色々あるだろう。

この映画の製作は、マクドナルドを食べることにより肥満になったと訴えた女性の話から始まったという。
食事の摂取はあくまで自己責任や自己決定によるものであり、それを売る企業に責任はないというのなら、正確で公平な情報の提供が何よりも必要であろう。

「MELITは、このような社会背景の中で、病気に関する情報、健康のための情報、より良く生きるための情報提供を目指していきたい。」と新年早々に決心を新たにさせられた。
マイケル・ムアー監督の「華氏911」を思い出させ、監督の意気込みの感じられる好映画であった。

皆さんにも是非一度観ていただきたい。

最後に、当然のことながら、脂肪肝をきたすような生活(つまり安静と高エネルギー食)は、ウイルス性やアルコール性の肝炎をお持ちの方にも良くないことを付け加えておきたい。

投稿者 katos : 2006年01月02日 19:32
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コメント

まさに、病は気と食から! と言ったようなドキュメンタリー映画なのですね。

外食と言わず、職場で出る昼食(これも外食と言えば外食ですが)でさえ、肉類、脂類が多いなと思う今日この頃です。
出来る限り、ファーストフードや加糖飲料の類は摂取しないようにしていますが、体重が微増傾向...
やはり、運動不足が効いています(汗)

生活改善をしなければ!と危機感に駆られる今日この頃です。

投稿者 GALANT's Cafeさん : 2006年01月03日 22:33

命の源の「食」。
私も体重減に危機感を感じて肥る努力(三食チャンと食べただけ)をしたら体調が改善した経験があります。顔色がよくなり体重は増えましたが体が軽くなりました。

食育基本法の施行(以前から)に伴いマクドナルドなど企業も食育に力を入れているようです。HPではカロリー計算ができるようになっています。
食品産業では5代アレルギー表示も常識になりつつあるようです。

「食」に関心を向け安心して美味しいものが食べたいですね。

投稿者 araraさん : 2006年01月04日 09:32

Galantさん。 Galantさんには、万歩計をもってもらうのが一番良いような気がします。 午前零時で新しい日に自動的に更新され、1週間分が記録されるものが出ています。しかも、それをPCにダウンロードできるという。 MELITで仲間を募って一日一万歩マラソンを始めましょうかね?

araraさん。栄養表示やアレルギー物質の表示も大切ですが、何よりも必要なものは自制心のようです。
ところで、マクドナルドのHPを見ましたが、お昼にマックチキン、フライドポテト(M)、コーラ(M)で 938kcalをとって、朝食に436kacl 夕食に407kcalとればよいと、帳尻を合わせています。脂肪は朝と夕食で8.5gしかとっていないのに、お昼には42.8gもとっているのです。お昼のマックでの食事の脂肪のそうエネルギーに閉める率は何と41%です。

恐らく、このHPでbalanced acitive lifestyleを見た一般の人は、マックで昼ごはんを普通にを食べても、蛋白質P、脂肪F、炭水化物Cの比率を理想とされる(5%、20-25%、60-65%にすることは可能だと思うのでしょうが、現実にはそのような人がこの様なな朝食と夕食を食べることは先ずありえません。

企業はやはり自社の売り上げと収益を第一に考えています(特に米国の企業、そして大企業は)。社会の要求が強くなれば、帳尻あわせをしようとはするでしょうが、あまりその結論に頼るべきではないと思います。常に、その示すデーターへの批判的な吟味が必要です。

そして、それがこのMELITが目指す情報リテラシー教育の最も重要な点です。
誰が何のために流している情報かを常に吟味しながら、情報と一緒に流されるメッセージに惑わされない。そのような力が求められているのだと思います。

投稿者 眞三さん : 2006年01月04日 22:48



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