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2005年10月10日 漢方薬など生薬の農薬による汚染

最近もアガリスクの効用について本を書いた執筆者と監修者が逮捕されたことが、新聞を賑わせた。本に書かれた内容は、執筆者のでっち上げであったという。監修者も薬事法違反だと意識しながらの犯行であったらしい。

監修者はT大学の教授であたかもその道の権威のような紹介がなされているが、医学博士は日本のものでなく中国でとったものだという。ホームページの経歴を見ると、まるで慶應大学医学部を卒業し、医学部講師であったかのように書かれているが、慶應大学医学部の卒業者名簿にはのっていない。このような本を読んで、飛びついてしまった人も多いに違いない。

サプリメントはこのように無効であったり、危険な化学物質がわざと入れられて身体に有害であることがあるが、もうひとつ気をつけなければならないのが、防腐剤や農薬に汚染されている原材料からの製品だ。中国からのほうれん草など野菜に多くの農薬が含まれていたことが報道されたことは記憶に新しい。海外からの輸入の野菜は、残留農薬や防腐剤などに、特に注意が必要であることがあきらかとなった。

漢方薬といえども、このような心配が無用とはいえない。ツムラは漢方薬エキス製剤の世界のトップメーカーであるが、しっかりとした農薬対策が採られている。ツムラの広報に問い合わせたところ、以下の様な基準でチェックしているとの回答を文章でいただいた。

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1.検査対象農薬の選定について
 弊社は、BHC、DDTをはじめとした73種類の農薬を検査対象として定めています。対象農薬は、2004年に国立医薬品食品衛生研究所の合田幸広生薬部長が、米国・欧州・中国・日本の各国・地域における生薬の残留農薬基準値を調査し、WHOに報告した内容(61種類が記載)などを参考に選定しています。

2.弊社の残留農薬基準値
 日本薬局方または日本漢方生薬製剤協会(日漢協)自主基準に定められた農薬に対しては、弊社の基準をそれらの基準値に合わせて設定しています。これらに含まれない農薬については、諸外国の薬局方や食品衛生法などに準じて社内規格を設定し、運用しています。

3.ツムラ医療用漢方製剤(エキス製剤)の状況
検査対象73農薬のうち、64農薬については全処方の漢方エキス製剤を全ロットで試験を行い、問題のないことを確認した上で出荷しています。残りの9農薬については、試験法の確立に向けて努力しています。

4.基準値を超える農薬が検出された場合
 (1)原料生薬で検出された場合
社内規格を設定している農薬の場合は、返品・廃棄処理を行なっております。
 (2)製品で検出された場合
万が一、医療用漢方製剤(エキス製剤)で残留農薬が検知された場合には、それらの製品は廃棄処分にします。

5.生薬の産地での対応
 弊社は、原料生薬の約80%を中国から輸入しておりますが、その大半は弊社が中国に有する5社の合弁会社を通じて納入されます。この場合、担当部門より指示を受けた産地指導者が、栽培管理上必要とする農薬について、使用回数や試用期間を指導しております。
また、弊社が直接栽培に関わらない産地の場合、検査対象外の農薬が使用されている可能性がありますが、試作の結果などを踏まえて汚染状況を把握し、安全な産地からのみ納入することとしています。

【参考】
 (1)日本薬局方の残留農薬基準
  対象:人参、紅参、センナ、人参末、センナ末
  基準:総BHC・・・0.2ppm以下、総DDT・・・0.2ppm以下
 (2)日漢協の自主基準
  対象:1人参、紅参、センナが配合される製剤
     2甘草、黄耆など11生薬、ならびにこれらのうち1種でも配合される漢方・生薬製剤
     3蘇葉、陳皮、遠志、山茱萸が配合される漢方製剤
     4大棗、蘇葉、陳皮、遠志、枇杷葉が配合される漢方製剤
  基準:1,2総BHC・・・0.2ppm以下、総DDT・・・0.2ppm以下
     3有機リン系4農薬
     4ピレスロイド系2農薬

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産地での農薬に対する指導、原料生薬および製品でのチェックなど、これだけ慎重な対応を製薬会社がとっているということは、逆に言えば農薬に汚染された薬草がいかに多いかを物語っている。そうであれば、消費者である患者さんも漢方薬を購入したり服用する際には、そのような点についても注意が必要だ。本場の中国製の漢方薬だか安心などとは言えないことは言うまでもない。

このような意味も含めて、私は自分の方から薦めはしないが、サプリメントをとるのであれば、信用あるメーカーのものをと注意を促すのである。信頼のある歴史のある会社であれば、信頼を失う損失が大きいことを知っているから、それなりに品質の管理ができていると考えられよう。

投稿者 katos : 2005年10月10日 02:16
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コメント

 おはようございます。
 このエントリーのお話は、私に取りましてはとても身近に考えられる話題です。
 癌で亡くなった二人の姉のひとりはアガリクス、ひとりはカニの甲羅のキトサンを本人でなく夫や子供達の希望で、免疫力が強くなるのを願って、医師の許可もあり飲んでいました。もちろん医師は最初は許可されませんでした。話を聞いた時、予後不良と思われる時点で家族側の強い要望に屈したように私は受け取りました。姉たちも藁をもすがる気持ちだったのでしょう。
 アガリクスで良くなったと親戚が言ってたのは何だったんでしょう。
 著者も出版会社もグルで起こす詐欺の世界があることは、一般の人は本当に心して正しい情報を得ることに努めないと何を信じればよいか分らなくなります。

投稿者 行灯さん : 2005年10月10日 07:30

私(達)のように、肝臓移植をした者もサプリメント類には病院の許可がないと使用できません。

どんなモノが入っているかわからないからです。

・免疫力が普通の人より弱いのでごく少量でも影響がでやすいからです。

投稿者 Kさん : 2005年10月10日 09:32

どの分野でも同じだと思いますが,これからの日本(世界)では,単純に安い・高いだけではなく,“品質マネージメント”が重要なポイントになると思います。

上記のような“認識あるまぎらわしい行為”に対しては,その分野の専門家が声を大にして発言していかなければなりませんね。

それが本当の専門家に求められてくるのだと思います。
#専門家そのものの品質マネージ?^^;

投稿者 GALANT's Cafeさん : 2005年10月10日 17:02

Galantさん。 最近、後発の薬品が市場に沢山でてきました。ジェネリックといわれるもので、昔はゾロ品と呼ばれていたものです。これらは多くの場合、化学薬品であれば品質はある程度管理し易いので問題ないこ品とが被いのです。米国でも多くの薬品がジェネリックで使われています。

しかし、漢方薬のような生薬は品質管理が難しいし、原料の農薬問題などもあるので、とりわけ注意を要するのです。


行灯さん
アガリスクの話が全てウソだというのでもないと思います。しかし、アガリスクや○○コブなども品質の管理は会社によって相当異なると考えられます。

Kさん。 移植後は免疫が上がるのがよいのか悪いのかの判断も難しいので、慎重にならざるを得ないでしょうね。

投稿者 しんぞうさん : 2005年10月13日 15:33

中国でオーガニック野菜を安く生産しようとある知り合いの企業の社長さんが思い立ってはじめたそうですが、ことごとく失敗に終わりました 中国人が代わる代わる社長さんのところにきて、なぜ農薬を使ってはいけないのか、なぜ肥料を使ってはいけないのか、こんな手のかかることをしなくてはいけないのかと質問してどうしても”オーガニック、無農薬”の概念を浸透させることができなかったのだそうです

中国はまだまだそういう意味で「質にこだわる」という意味では疑問の残る点が多い、まだ貧しい国なのかもしれません 信頼のおける製品、質にこだわること、というのは自分の体を守るために大事なことなのでしょうね

投稿者 ニノチカさん : 2005年10月16日 20:24



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