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2005年07月18日 医者の論理と患者の論理

 有名な総合病院や大学病院で専門医の外来に通い診療をうけていたのに、通院し治療を受けていて病気とは別の病気が進行し、治療のほどこしようもない状態で見つかる場合があります。患者さんやその家族にとっては、狐につままれたような出来事ですが、しばしばあることです。

例えば、糖尿病で通院中に進行した膵臓がんが発見されたり、心臓病で通院中に大きな肝臓がんがみつかったり、高血圧で通院中に大腸がんが見過ごされ腸管破裂をきたしたり、食道にポリープがあったのが一年後には進行がんになっていたりと、振り返ってみれば様々な患者さんがが思い出されます。遺されたご家族のことを考えると、このような短い言葉で表現することが申し訳なく、心が痛みます。

がんが進行し有効な治療が望めないことを知らされた患者さんやその家族は、評判のよい有名病院で、なぜこんな状態になるまで放置され見逃されてきたのかと、嘆き悔み続けます。

初老の女性Sさんは腹痛を訴えて外来に訪れました。既往症に慢性肝炎と書いてあるため、今はもう肝炎に関しては診なくてもよいのかとたずねました。「肝炎は都内のK病院で肝臓病専門医のT医師の外来に通院しているので結構です。」と返事されました。
T医師の外来に受診した際に、Sさんが「最近、胃の辺りが痛いのですが。」と訴えると、「それは、消化器が専門の医者にみてもらいなさい。」といわれたため、当院を受診したというのです。

T医師の診療する領域の余りの狭さに私は驚かされましたが、専門医はある意味でこのような態度も必要かもしれないと、最近感じています。よく解らないのに、へたに患者さんを自分の下に抱えて、重大な病気を見逃してしまうより、ずっとましですから。

重病が見つかった後で、振り返ってみても、当時の判断が医師として明らかな誤りのない場合もあります。また、あの時に、もう少し慎重に判断していたら、この事実を知っていたら判断が違っていたのにと、自分の未熟さを恥じる経験をしている医師も少なくありません。医師はそのような経験をいくつも重ねながら、背負いながら診療を続けています。
 
しかし、ここでとりあげたいのは、担当医がそれは自分の専門ではないからと恥じ入っていない場合です。

「専門医はその専門領域だけに責任を持って診ているのであり、それ以外の病気に対する責任感は持っていない。」

と中川米造先生は専門医の心理を鋭く描写しています。

一方、患者さんは患者の側の論理で、「有名な大病院に通っているのであれば、体の隅々まで診てくれているだろう。」という幻想をもっているるのでしょう。医者と患者の論理のくい違いです。このような専門医の意識と患者さんの意識の食い違いを、双方が意識化しておくことが必要です。

「専門医とはそんな狭い視野でしか患者さんを見ていないのか、これは大変だ。」
そんな意識が患者さんの側にも芽生えたならば、患者さんの自己防衛にもつながります。

投稿者 katos : 2005年07月18日 18:50
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コメント

先日肝臓の主治医の診察日、名前をだせば皆さん一度は聞いたことがあるぐらいな有名な方です
自身の所属病院ではなく、系列の総合病院でのこと
職場の検診で高中性脂肪と指摘され、先生に検査してもらおうと資料をもって行ったのですが・・・
いろいろ説明していただいた後、LDLを検査しましょうと仰り検査伝票を取り出したまでは良かったのですが、何処にLDLがあるか解らない(笑)
ここで肝臓以外を検査するのは始めて(肝臓外来として来ています)だそうで、お互い苦笑してしまいました
肝臓病専門外来ということもありますが、やっぱり1つの病気に囚われることなく、全身を定期的に検査する大切さを実感した瞬間でした
IFN治療中の方は時々糖尿病やリウマチ(RA)、甲状腺の検査をお勧めします
私も治療後の検査でRAがプラスになったので

投稿者 sasadonさん : 2005年07月18日 23:08

私は慢性肝炎患者です。
消化器内科に通院していますが、現在の主治医は消化器内視鏡専門医です。
時に胃が痛いと言っても「胃薬出そうか?」と言われるだけで原因については何も見ていただけません。
肝炎の事だけしか診てもらえないのでしょうかね。
別の症状が出た場合、初診からなのでしょうか。

消化器内科の先生方は、消化器病学会に入られている方が多いですよね。更に肝臓病学会に入られている方がおられますが、何が違うのでしょうか。
私の場合、肝臓病学会に入られている先生にはうれしい患者で、肝臓病学会に入ってらっしゃらない先生には、熱の入らない患者なのでしょうか?
学会に入るってどういうことなのですか?

投稿者 くまさんさん : 2005年07月19日 00:27

HCV、HBVが排泄物に出ることは有るのでしょうか?たとえば共同浴場などで感染することはあるのでしょうか?

投稿者 kokonotuさん : 2005年07月19日 14:52

 専門医が専門の所だけを詳しくみる、ということについては問題ないのでは、と自分では思っています。
 自分は大学の性格上、総合医っぽいことをすることになるのですが、大体のことは見て差し上げることができるかわりに、やはり難しいところは専門の先生にお願いすることになるだろうし、そのようなバックアップ体制があってこそ、「かかりつけのお医者さん」というのが成り立っていくのではないか、と思います。
 大事なことは、専門医でも、ある程度症状などから、「これは他の専門の先生、あるいは病院に送らないとだめかな?」と判断した場合、スムーズにその患者さんを紹介してあげられることだと思います。
 授業ではよく、「自分を過信するな。無理だな、とおもったら、自分の体面なぞ考えず、他の医者を呼ぶなり、他へ送るなりしなさい。万一自分は無能だと(その患者に)思われても、その人は助かる」、と教えられます。
 やはり問題になっているのは、専門医がかかりつけのお医者さん化してしまうことなのかな、と思います。

投稿者 foobirdsさん : 2005年07月19日 21:56

年をとればいくつかの病気を持っている患者さんが多いという現実のなかで、専門医の先生とのかかわり方は患者にとって複雑なものがありますね。多少なりとも患者さんからの訴えを聞いて、他科の病気でもだいたいの予測をつけられるようであれば、それがアドバイスのレベルでも病気の解決につながるかもしれないので、気がついたことはおっしゃっていただきたいです。別の角度から申しますが、年老いた患者さんは受付をするのにも一苦労、各科を回られている場面を見ていて、とても大変だなあと思います。もちろん、今の専門医制度が今後さらに色濃くなるのであれば、システム的に手続きが楽になる方法を探る必要があるのではないかと思っています。電子カルテもひとつの方法でしょうが、ボランティアの人に各科の診察が済むまで付き添ってもらう、あるいはコンシェルジュのような方がいて受付はその人に全てやってもらえるというようなサービスがあったらよいかなあと思います。私がボランティアだったらそのようなことをしたいと思っています。

投稿者 Lindaさん : 2005年07月19日 22:13

sasadonさん。 検査伝票の件は、単に慣れの問題ですから、余りたいした問題ではないというのが、私の見方になります。実際にこのようなことはよくあることですが、実害は余りありません。(医者の論理です。)

くまさんさん。 内視鏡の専門家であれば、肝炎よりも胃の方がむしろ専門ですから、多分検査をするまでの症状ではないと判断されているのだと思います。これが、肝臓の専門医であれば問題のある場合もあるかもしれませんが。
学会に関しては、別記事で採りあげます。


kokonotuさん。A型肝炎では、便中にウイルスが出るために手洗いが大事などの注意がありますが、B型やC型肝炎はこのようなことでは感染しません。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月20日 05:08

foobirdsさん。 専門医がかかりつけ医化することは、プライマリーケア医に戻さない専門医(あるいは病院経営)の問題であると同時に、プライマリーケア医に戻ろうとしない患者さん側の問題でもあります。

それは、プライマリーケア医のレベルの問題である場合もあるし、マスコミにあおられた開業医不信の問題でもあるし、プライマリーケア医を育ててこなかった日本の医療システム(厚労省)の問題でもあるのです。

linndaさん。 医療経済のことを考えるとボランティアの活動は、これからとても大切だと思います。そして、ボランティア活動をしても良いと思わせるほど、病院が素晴らしい理念で運営されていることが必要となります。そうすれば、よい理念で運営されている病院はより良いサービスが可能となり、栄えるというよい循環ができますね。
あるいは、ボランティアに参加した人は、病院の経営のトップにいる人と定期的に懇親会をもてて、病院の運営について発言権を持つなどというのはいかがでしょうか?と経営者になったかのような発言ですが。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月21日 23:51

 専門医とプライマリケア医の二つに分かれるとすると、やはり欧米のいくつかの国のように、「Family physician」をひとつの「専門」として育てていくことになるのでしょうか? 
 どういうシステムが良いのかわからないですね・・・正直。
 いまの臨床研修制度だと、ちょっと中途半端すぎて専門医もプライマリ・ケア医も育たない、という意見もあります。厚労省、または他の政府の人(?)の思惑としては、どんな医者を育てたいという最終目標があって、医学教育やら臨床研修制度やらを組み立てているんでしょうか?
 いまは自分がちょうどその改革のなかに居る立場なので、これから向かう方向がわからないでいます。

 >患者さんのこと
 やはりいまだに、「専門家えらい」の意識が抜けないのですかね・・・。全員の人がすべての分野で最高の医療を求め続けたら、医療資源が枯渇すると思うんですが。それでも、やはり長生きしたい、健康を保ちたい、と一人一人が思うのは、全然悪いことではないし、それは尊重されるべき。その辺、どうバランス取るか、むずかしいですね。

投稿者 foobirdsさん : 2005年07月22日 02:09

>Lindaさんへ
 カナダの病院をいくつかみることがあったのですが、ほとんどのところで、受付には必ずボランティアの人がいて対応してました。病院のなかの案内とかも、ボランティアの人がやっていて、あとすごいな、と思ったのは、病院内の患者さん向けのレクリエーション(かんたんな切り絵とか、歌を歌ったりとか)の指導する人も、ほとんどボランティアの人がやってるそうです。カレンダーには、毎週毎週その日のレクが書いてあって、いろんなことができるようになってました。
 日本でも、そういう気持を持った人はたくさん居ると思うので、活躍の場を整備していけば、みんなが助かったりするとおもいます!

投稿者 foobirdsさん : 2005年07月22日 02:18

専門医とかかりつけ医の関係、先の投稿は伝票の問題ではなく、検査項目を判断できるかどうか、というところでの問題として書いたつもりでしたが、私の掛かっている先生がいろいろ詳しい先生なのですぐ「ではこれを検査しましょう」と出たので、ちょっと説明不足(私の考え)だったようです
実例ではなく、特化してみると、専門医制度はそれに当てはまる患者にとってはありがたい制度ですが、日常掛かるお医者さんが専門医となってしまい、専門以外の疾患に掛かってしまった、発病してしまった時に早期に発見してもらえるかは疑問です
では掛かりつけ医を近所のクリニックに持っている時、その先生の技量、判断にすべてが掛かってしまう恐怖があります
私の知っている方に、PEG&リバビリンの治療を受けている方がいますが、治療前GPT200ぐらいだったのが治療開始後600前後に上がってしまった方がいます
でもその先生は、5ヶ月間定量を打ち続け、対症療法としてはウルソ、強ミノ週一回、あと強ミノと同じ様な成分の飲み薬を処方してもらってます(薬剤名は今確認できません)
専門医ならばまず、対症療法が効かなければ減量または中止になると思いますが、依然処方は変わりません
私はセカンドオピニオンを求めるか、転院したほうがいいと奨め、専門医がいる病院を紹介して、その方は早速行って見ると言って下さいましたが
でも周りにそんなアドバイスできる人がいるとは限りません
掛かりつけ医を信じるばかりに手遅れになる時も現状では考えられます
いかに掛かりつけ医(クリニック)と専門医(肝臓には限りません)との連携が取れるかにかかっていると思います
患者としては不安ですから総合病院や大学病院にまず行ってしまうことはママあります
それはクリニックに対しての不安感からと思いますし、総合病院に対しての過信からかと思います
あのクリニックに行くと風邪も治らないといわれるような状況を何とかする(例えば医師免許に期限を付けて再試験するとか、再教育を義務付ける)必要さえ感じてしまっています
きっと医師会は猛反対するでしょうね
でも不勉強な医師は現実にいるんです
医療改革は医師に痛みを感じてもらう必要があることを患者として訴えたいと思いますし、医療行政の矛盾を政治家がしっかり解消することが必要とも感じています
まあ政治家はあてに出来ないと思っていますが(苦笑)

投稿者 sasadonさん : 2005年07月23日 01:32

私が、自分がC型肝炎とわかったのは三年前のことです。その頃、担当の先生からC型の抗体があるので承知しておいてねと初めて言われ、「C型肝炎」という肝硬変、がんになる確率の高い怖い病気だという事くらいは新聞等を見て知っていましたが、まさか自分が?と先生の言葉に驚き、抗体?・・・抗体って何?私はとにかく素人患者なもので、単刀直入に聞き返したのです。「C型肝炎の抗体があるっていう事は、では私はC型肝炎なのですか?」先生は「違うよ。抗体があるだけ、心配ないよ」わたしは「ウイルスがいるのですか?」先生は「いないよ」私「ではC型肝炎じゃあないのですね?」「うん。C型肝炎じゃないよ」私はものすごくほっとして胸を撫で下ろしました。それからすぐ下肢静脈瘤があるので血管外科へ通院していました。いろいろ検査をしてもらい、血管外科の先生から耳を疑う言葉を聞きました。「C型慢性肝炎なのですね」と。私は「いいえ違います。xx科の先生は抗体があるだけでウイルスいないとおっしゃいました」先生はすぐさま「C型慢性肝炎ですよ」「ウイルスいるのですか?」「はい」私はどちらの先生の診断が正しいのかと他の大学病院へと確認へ行き、C型慢性肝炎とわかりました。その病気だった事にショックをもちろん受けました。更に信頼していたxx科の先生の言葉を信じていたので、それが間違っていた事に悔しく、怒りさえこみ上げました。もし血管外科の先生から真実を言われなかったら、今でも私は自分がC型肝炎だとわからずに、もしかしたら手遅れになっていたかもしれません。そう考えると怖い事です。当時の私は結局いいように受け取りました。「ああ、専門以外の病気だから、わからなかったのだなと」でも当時からC型肝炎という病気は輸血、血液製剤、他などで感染するという事も世の中に知れ渡っている時代で、当然四回も手術や輸血を受けている私を知っている先生が肝炎検査くらいはしているものだと私は思っていました。それに私はたまに血液検査をしてもらい、その血液検査でわかっているものと思っていました。血液の深い検査が必要だなんて素人の私には、わかりようがありません。私はxx先生に他の科でC型肝炎だと診断された事を言いましたが、慌てられた様子で難しい言葉を早口に言われ、キャリアだからとそそくさとカルテオ閉じられ、早く帰ってとばかりの雰囲気でした。今、思えば、いくら専門が違うからといえども、輸血をしてなりえる病気な事は、手術をする先生ならわかるはずです。それをきちんと検査をしていれば「違う」という間違えもなかつたし、検査もせず無責任に「違う」と言ったのか、そこは今でもわかりませんが、もう、あれこれその医師を追及しようが、C型肝炎になってしまっていた事実を変えられません。私は友人などの周りの方のアドバイスで、「前向きに生きていこう」と思えるようになりました。そのxx先生から他の先生に外来を変えました。医師というものに不信感を持つようになり、けれど病気の事に未熟な素人患者の私が、自分が正しい、先生が間違っているとはっきりとわかりません。ただ、「信頼をなくした」事には変わりありません。その医師は「僕がみつけたのがわるかったなぁ〜」と何度か言葉にされました。自分を正当化しているのかと感じちゃいます。それに見つける事はいい事です。手遅れでみつけられても意味がありません。私はこの事は三年前に封印してきました。前向きに生きていくめに。だけど先日、なぜかその医師が私の前に現れたのです。またおっしゃいました「僕がみつけたのが悪かったね〜」と。封印してきた過去が蘇えり、私は悔しさと怒りで、ストレスとなりつい先日、気持悪さと嘔吐で夜中に病院へ行きました。私はたくさんのいい先生に巡り会う事ができました。看護師さんも。だから、いい事だけを思いながら今日まできています。もう、その医師の顔を見たくないと本当に思います。

投稿者 ななこさん : 2005年07月25日 16:20

立て続けのコメントをお許しください。先生と患者の信頼は大切な事だと本当に思います。私は加藤先生のように患者の立場側にもたって物事を見られており、もちろん医師としての立場で物を見る目も当然におありです。(生意気に言わせてもらいごめんなさい)私は本当に良い先生達と看護師さん達にたくさん巡り会ったので、前向きに戦っています。加藤先生のような本当に良い先生がいます。それでこそ、弱い体に、強い気力が備わると思います。ここでまた悪い過去を忘れて、前向きでマイペースで行きたいと感じます。私の気持ちを吐き出させてくれたこの場に感謝します。

投稿者 ななこさん : 2005年07月25日 17:44

foobirdsさん。 医療者側としては、これからプライマリーケア医のレベルアップをしなければならないし、またそれをアピールしていく必要があるのでしょうね。 
ボランティアの利用については、まだまだ研究の余地がありそうですね。よいシステム作りが必要と思います。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月26日 06:55

sasadonさん。 このようなケースは皆さん悩まれているようで、先日も肝臓の専門医の集まりで話題になりました。しかし、対応はまちまちです。インターフェロンの抗ウイルス効果が出ているのか否かによっても異なるし、AST,ALTがどこまでなら我慢するかも、それぞれの医者の経験によって異なります。
従って、このかかりつけ医の判断が間違っているとはいえませんが、このようなケースこそ経験がものをいうので、専門医の下で診てもらう方が安全です。(専門医にもよりますが)

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月26日 06:59

ななこさん。 私はこの医者にそれ程悪気があったとは思えません。つまり、がんの告知と同じで、余りそれに慣れていない、あるいはその対応の仕方を知らない医師が、ついやってしまう対応の仕方だと思います。患者さんに心配をかけさせないようにと隠したり、時にはウソまでついてしまうのです。
「僕が見つけたの悪かった」というコメントもその医師の正直なコメントなのでしょうが、患者の心理をわからないからなのです。
自分の不利益(誤診)を隠そうとか、自分の利益(もうけ)に誘導しようなどという悪質なものではありませんので、どうか許してあげてください。


しかし、ななこさんがここでかかれた受け止め方を知れば、医師も対応が違ってくるはずです。このような患者さんの心理、受け止めかたを医療者の間で常識としなければいけないと痛切に感じました。

このような話をどんどん披露してください。
それが患者と医療者の意識のずれをなくすきっかけになるでしょうから。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月26日 07:10

加藤先生、私の長くて、つたない文章を読んで下さり、真摯なコメントを本当にありがとうございました。

加藤先生のおっしゃられるその医師は悪意はないと私も思っています。
どうしても私が、心に引っかかってしまう事は、「C型の抗体があるが、C型肝炎ではない。ウイルスもいない。心配ない」とxx先生がおっしゃっておきながら、「僕が見つけてしまったのが悪かったな」とxx先生がそれを言うのは、道理が違うと私は思うのです。C型慢性肝炎を見つけたのは、下肢静脈瘤の血管外科の先生と他の大学病院の先生です。
また、仮にxx先生が見つけたとしても「僕が見つけたのが悪かった〜」というのは、おかしいと思います。
患者の病気を治すお仕事をされて、逆に早期発見に努めるのが、お医者さんの一つのお仕事でもあるのではと思います。
早期じゃあなくても、見つけるのがお医者さんのお仕事ではないのでしょうか?
病気をみつける医者は、悪い医者なのでしょうか?

私が末期のがん患者でしたら、先生に隠されたり、嘘をつかれたりするのとはまた違うものだと思います。
C型肝炎は、なるべく早期に発見して、今すぐの治療が必要かどうかの判断と適切に治療か薬剤を投与して、進行を遅らせたり、完治させる治療を行ったりする事が大切なのではないのでしょうか。
また、C型慢性肝炎を先生は隠す必要がどこにあるのでしょうか?

C型慢性肝炎にもうなっている私に「C型肝炎ではない。ウイルスいない。心配ない」と言われ、すぐに血管外科の先生から「C型慢性肝炎であります」と聞かなかったら、私は、自分がただの抗体があるだけで、治った後があるだけで、安堵しながら日々を送り、気が付いた時には、もう遅し、という事態になっていたかもしれなかった事を思うと、怖い思いです。

先生に隠されたり、嘘をつかれても、私にはなんの「メリット」もありません。
逆に、先々の病気の進行を思えば「デメリット」になります。

今更、いろいろ思っても素人患者の私には、単純な疑問として、なぜC型慢性肝炎にもうなってしまっていたのに、「C型肝炎ではない、ウイルスいない」とxx先生に言われたのかが、わかりません。xx先生が無知だったからなのでしょうか。知識に乏しかったからなのでしょうか。

こんなお話を披露する自分が正直、今、治療の最中で、前向きに進んでいるから、過ぎてしまった事を思っても、仕方ない事とずっと思っていました。

でも、ここでその先生を叩くことが目的ではなく、恐怖に感じた経験を披露すれば、自分の気持ちに整理ができると感じたのです。
私自身、素人といえども、もっと医学を勉強して、不可解に感じた事などを先生にぶつけるべきでした。やはり、そこには、「先生を信頼する」「信じる」という私なりの気持ちがあったので、「ああ、専門じゃあないから、C型肝炎ではないとおっしゃったのだろう」と、そう受け取っていました。
もし、これが簡単な病気でしたら、先生に「先生ー、他の科の先生は風邪だと言っていましたよー」で済んでいた話です。やはり病気の深刻さを考えると、大きなショックを受け、更に安堵していた自分の体を一撃されたような感じでした。

加藤先生、私はもうそのxx先生が悪意なく言葉を発したと、そして間違えられたと解釈します。知識が乏しいんだわと。

また長い文章で、ごめんさない。先生を信じる事が信頼関係に繋がると思っていた私ですが、先生もまた患者さんにどう解釈されちゃうのかが問題で頭が痛いですね。

投稿者 ななこさん : 2005年07月26日 17:04


加藤先生、長い文章の後に、またコメントを入れてごめんなさい。

加藤先生の優しいお人柄を想像して、加藤先生がその医師を許してあげて下さい、とコメントされて、私は許せる気持ちになりました。i^o^i
その医師のことをこだわりたくないし。
私の周りには、素敵な先生がたくさんいらっしゃいます。
これからは、自分の納得のいかない事が出てきたら、素直に先生に質問をぶつけてみます。
 加藤先生、素敵なアドバイスありがとうございました。

投稿者 ななこさん : 2005年07月27日 03:53

ななこさん。 私の解釈は次のようなものです。

「C型肝炎の抗体があるっていう事は、では私はC型肝炎なのですか?」先生は「違うよ。抗体があるだけ、心配ないよ」

ここまでは、抗体があるからウイルスのRNAを測定して確定したら話そうと考えていたのだと思います。

わたしは「ウイルスがいるのですか?」先生は「いないよ」私「ではC型肝炎じゃあないのですね?」「うん。C型肝炎じゃないよ」私はものすごくほっとして胸を撫で下ろしました。

ここで、あなたが余り心配そうにされるので、つい「いない」と言ってしまったのでしょうね。そうすると今度RNAの結果が出た時に言えばよいと思っていたら、他の先生に先に言われてしまい気まずい思いをした。

そんなストーリーを考えます。一つのウソが、なかなか元に戻せなくなるものなのです。

これと同じような内容を ブログ加藤眞三の記事 簡単な医療ミスでも患者に伝えるべきか http://katos.at.webry.info/200506/article_15.html
で論じていますので、そちらのほうも一度お読みください。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年07月27日 18:43


加藤先生のプログを拝見させて頂きました。
看護師さんの正直な意見が、いろいろな角度で載っていて
あらためて、難しい問題があるのだなぁと感じさせられました。
 こういうプログを見られた患者さん、家族は、熱心に医療の問題をみつめられている加藤先生の姿に感激すると思います。

 加藤先生の考えられたストーリーの通りかもしれませんね。・・・i^o^iそうであって欲しいと希望します。

 ただ、HCV−RNAの確定が済んでから、初めて告げるほうが良かったのではと思います。

そうすれば、xx先生も余計なご心痛をされずに済んだと思いますし、私もxx先生に不信感を抱く事もなかったと思います。

C型肝炎ではないよ、と言われて、後からC型肝炎でしたと言われる事の方が、天と地の落差に、ショックも更に大きくなります。

xx先生は悪気なく、心配させまいと、したのでしょう。
きっと・・・・
物事がすれ違ってしまったのですね。xx先生も私も運が悪かったのでしょう。

加藤先生、こんな一個人のわたくしの事で、本当に毎回、ネットを開くたびに、回答、コメントを寄せてくださり、
申し訳なく思っています。と同時に加藤先生に甘えて、
自分の感じた事を遠慮なく書いてしまい、ごめんなさい。

私が今、診てくれている先生もとても感じの良い、話しやすい先生です。加藤先生もそんな先生だと想像します。
^o^ 
 可愛いわんちゃんですね。わんちゃんのお写真を見ると
心、温まります。私も去年15歳のシーズ(息子)をなくして、悲しみから立ち直り、今、こうして頑張れるのも我が息子も病気をたくさんして、それでも私を癒してくれて、勇気をくれて、そんなたくさんの思い出を置いていってくれたからだなぁと感じます。

投稿者 ななこさん : 2005年07月28日 18:40

せっかくレス付けていただいたのに、コメントが遅くなって申し訳ありません
例の彼が、専門医に掛かる予定の日から連絡取れなくなっているもので
ひょっとしてGPTの改善のために入院になってしまったのかもしれません

専門医の間でも対応が確定していない問題なのですね
患者としては困ったもので、経験豊富な専門医に掛かるしかないのかなと思ってしまいました
でも有名な方でも臨床にはあまりかかわっていない方もいるとかで、患者としてはかなり判断が難しいですね
講演会や学会の発表では積極的な先生も、現場では5分間診療(患者が集まってしまうことが主な原因とは思いますが)、次回の診療は別の先生なんてこともあるようです
先生が書かれた「専門医によりますが」という言葉、周りの話を聞くとそのとうりと思います
でも人に奨めるのは肝臓学会に出ている専門医とならざるを得ないのが現状です
私はいい先生に恵まれていますが、相談された方がいい先生に当たることを祈らずにはいられません

投稿者 sさん : 2005年08月01日 01:47

ななこさん。 ちょっとしたすれ違いだと考えてあげて下さい。今度前の医師に会ったときには、こちらから声をかけてあげるといいと思いますよ。向こうも、恐らく、一度ウソを言ってしまったことを気にしているから。そして、ウソを言われたことの方がショックだったことを、冷静に伝えることが出来れば、今後その医師も過ちを繰り返さなくなるでしょう。

sさん。 決まりきったことはマニュアルどおりですむのですが、チョッと外れたことがあると、やはりその医者の経験や感性で判断するのです。その差が結構大きな意味をもってくることがあります。臨床というのは、そのような積み重ねであり、必ずしも講演会や学会で積極的な医師が臨床能力も高いわけではありません。ですから、良い医者を見つけるのは本当に難しいのです。

ところで、5分間診療を責められていますが、正直言って私の外来も3分間診療です。それが嫌で肝臓病教室を始めたのです。今の医療システムでは3分間診療も止むを得ない面があります。そして、それは医師の側にも相当大きなプレッシャーとなっているのです。一人15分や20分の時間をかけられたら、どんなに外来が体力的にも楽で、気分も楽しいことだろうと思います。そして、勤務医は外来での患者数は給与などに反映されることは殆どの病院ではないため、大勢の患者さんをこなしているのは自分が儲けるためとかではないのです。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年08月02日 06:24

すみません、操作ミスでsになってしまったsasadonです
確かに開業医であれば患者数をこなせば利益もあるでしょうが、そんな人気のある先生は寝る暇もないほどヘロヘロになっていますね
勤務医でも一生懸命話を聞いて、患者と伴に戦ってくれる方も多数いるのは事実です
ただ誰とは言いませんが、超有名な方で不評な方(患者から)もいるようで、本当にいい医師を見つけるのは難しいですね
専門医にかかって鬱を発症し、でも投与を続けられて治療中の記憶がない方も知っています
若い先生で、自分は解らないから大学で聞いてきますと言って、一生懸命調べてくれる先生もいました
今はNETで病院の壁を越え、患者同士で交流できるようになり(といってもまだまだ一部でしょうが)、また加藤先生のように情報発信してくれる先生も増え、以前と比べると信じられない位恵まれた環境になりつつあります
ただ逆に有名な先生や、評判のいい先生のところに患者が集中し、5分どころか3分診療にならざるを得ない現状もあるんですね
私も通っている総合病院は予約制ですが30分から1時間待ちもある状況、大学病院では2〜3時間待ちが当たり前だとか
いろいろ話を聞いてくれる先生のところでは、結果的に待たされることも多いのですが、診察室から笑い声も聞こえてきたりして、患者も笑顔で帰っていきます
それって良いことですよね
笑って帰れる病院って凄くいいと思います
かくいう私も長話して、後の患者さんを待たせてしまっているんですが(苦笑)

投稿者 sasadonさん : 2005年08月02日 23:17



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誠に申し訳ありませんが個別の治療相談は行っておりません。
詳しくは「ご利用上の注意」をご覧ください。

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