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2006年01月07日 体験してわかること

私は身体だけは丈夫な子供でした。
小学校も中学校も高校も一日も遅刻、欠席をしたことがありません。
春休み中に風疹にかかったくらいなものでしょうか。
病気とはほとんど縁遠い所にいました。
また、スポーツをあまりしなかったせいもありますが、打ち身、肉離れ、骨折といった外傷ともまったく無縁でした。

それが大人になってストレスが原因で2ヶ月入院し、その不自由さ、そして通常の生活から切り離された不安といったものを感じました。
入院中は暇を持て余し、ひどく落ち着かない日々を送っていたものです。
時折出る外出許可の日がどんなに待ち遠しかったことか。
退院の許可が出る日を、医師の判断に一喜一憂しながらどんなに待っていたことか。
そして退院したものの、今度は入院生活に身体が慣れてしまっていたため、普段の自分のペースに戻るのに苦労しました。

病院の中ではあまり歩くことがありません。
少しの距離を歩くのでも疲れるような状態から、少しずつ身体を慣らし、心身のリハビリをするような毎日でした。
仕事に戻ることができるようになるまでは、さらに2ヶ月くらいかかりました。
今でも医師からは適応障害と診断されていて通院中です。

あまりに丈夫な身体であっただけに、病気の辛さといったものを知らずに育ったと思います。
私の場合は、まだ軽く、そして回復の見込みのある病気だったのですが、それでも入院はしんどかった。
重度の病気と向き合いながら暮らしている方々にくらべれば大したことでもないのですが、それでもしんどかった。

私の経験をもってして、他の方の病気の辛さが分かるとは思っていません。
それぞれの病気、そしてそれぞれの方の環境や身体の具合によって、いろんな辛さや苦しさがあると思います。
それは、それぞれの方にしか分からないことです。
でも、それから病気の方々のブログを読む気持ちが少し身近なものとなったかもしれません。
辛さや苦しさがあり、でも、明るさや楽しさもある。

白鳥が水面をスイスイ泳いでいるようで、水面下では足をバタバタさせている。
そんな感じで、足をバタバタさせながらも生きる。
病気に限らず、人生とはそんなものかもしれませんね。

それぞれの人の苦しみも喜びも、他の人には心底は分からないものです。
でも、こうしてMELITでそれぞれの方の体験を書いていただいている中で、読者の方々がこれまでと違った視点から、いろんな病気を知っていただき、少しでも理解していただけるようになればなと思っています。
そして病気の壁を越えて、いろんな人の心がリンクして、相互理解を深めて行くことができればなと思っています。

人はひとりでは生きられません。
生きているのはそれだけでしんどいものです。
だから互いに助け合いながら、思いやり合いながら、よりよい生を送ることができればと思うのです。

投稿者 yuko : 2006年01月07日 11:00
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コメント

体験して分かること。ほんとうによく分かります。
ほんとは分かるっていってはいけないのかもしれないけれど
うんうん、って思いながら読みました。
その体験なしには分からなかったことってあるし
いや、それが人生そのものなのでしょうね

投稿者 ニノチカさん : 2006年01月08日 03:48

病気に限らず、自分が体験しないとわからないことっていっぱいありますね。
苦しんでいる人に「わかる、わかる」と言って、「わかるわけないだろう。」と怒鳴られたことがあります。
それぞれの人の苦しみは、それぞれの人にしかわからないです。

だから、それからは「あなたの苦しさをわかることはできないけれど、あなたが苦しんでいることはわかる。そして私の心はあなたの側にいる。」そう言うことにしました。
側にいて、一緒に泣いたり笑ったり怒ったり、そんなことしかできないです。特にネット越しではね。
でも、それだけでも違うと思うんですよ。

投稿者 優子さん : 2006年01月08日 08:45

>あなたの苦しさをわかることはできないけれど、あなたが苦しんでいることはわかる。そして私の心はあなたの側にいる。」そう言うことにしました。

このこと、とてもいいお話です。辛い気持ちというお荷物を代わって持つことは出来ないけれど、一緒に横を歩いているからね。というような実感がもてます。

明けまして、おめでとうございます。できることを少しずつ支えあう精神で、今年も支えあえればいいなと思っています。

投稿者 水井パセリさん : 2006年01月11日 08:22

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

誰の荷物も肩代わりできませんね。
できることは水井さんのおっしゃる通り、一緒に歩くことだけです。
医療者にしてもそうだと思います。患者さんにはなれない。ただ、患者さんの同伴者として歩むだけ。

あ、この同伴者といのが、そもそも加藤さんと私たちが出会ったきっかけの言葉なんですよ。

投稿者 優子さん : 2006年01月11日 09:15

私は患者当事者でありながら、介護人でもあります。Pakipakiちゃんとは美貌の患者とカリスマ介護者を目指す!と宣言しているのですが…
私も変わってあげることは出来ないけれど、一緒に考えたい。少しでも辛さに寄り添いたいと思う。と伝えています。患者としても話を黙って受け止めてくれるのが一番癒されると思うんです。

盲人マラソンの伴走者が理想です。
ロープ一つ離れて、でもつながりを離すことなく、声をかけるでなくランナーの危険を回避したり、異常なことがおきていないか一緒に走りながら見守っている…。ずっと一緒に走りつづける。
こういうカリスマ介護人になりたいと思っています。

投稿者 Mimさん : 2006年01月13日 12:39

あー、私も受け止めて癒してくれてる人がほしい。
目指せカリスマ介護人!
Mimさん私の介護もお願しますう。(笑)

投稿者 優子さん : 2006年01月13日 12:51



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