MELIT:患者のための医療情報リテラシー
ヘルプ サイトマップ 縮小 拡大
医療者からの声
melit.jp since 2005
・ふくやま
(一般外科、消化器科)

wwwを検索 melit.jpを検索
ご意見をお聞かせ下さい
MELIT:患者のための医療情報リテラシー

« 2007年07月記事一覧 | トップ | 2008年01月記事一覧 »

  2007/08/27 特定健診

特定健診、って、知ってます?

来年の4月から、健診が新しくなるんです。

特定健康診査とは、
「糖尿病その他の政令で定める生活習慣病に関する健康診査」(第18条第1項)
として新しく作られた健診です。

これまでの健診は、
医療保険各法に基づいて医療保険者が行う一般健診、
労働安全衛生法に基づいて事業者が行う健診、
老人保健法に基づいて市町村が行う健診
として、行われてきました。

これまでの健診の目的としては、
個別疾患の早期発見・早期治療 でしたが、
健診の結果についての保健指導は、
プロセス(過程)重視の保健指導、でした。

ぶっちゃけた話、
結果はどうであれ、指導はしたよ、ということです。

特定健診の目的は、
内臓脂肪型肥満(早い話が、メタボリックシンドロームです)に着目した
早期介入・行動変容です。

つまり、
メタボリックシンドロームの人を早く見つけ、
医師、保健師、管理栄養士などが早め早めに関わり始め、
その人の生活習慣を変える(行動変容といいます)ことにつながる指導を行う
ことを目的としています。

そして、特定健診の保健指導の特徴は、
プロセスを重視するのではなく、
結果を出す保健指導 である、ということです。

どのようにしたら結果が出るのか、
というご質問や、
そう、うまく結果が出るのか、
という疑問の声はあるでしょうが、

やりっぱなしではなく、
結果を出すことを重視した健診となっていることは、大きな進歩だと思います。

また、
結果を出すための指導に役立つ資料をわかりやすく作ってくれていて、
誰でもダウンロードできることは、とてもありがたいです。

特定健診を行うことにより、
医療費の高騰を本当に防ぐことが出来るのか、
という問題については、

来年度から始まる40~74歳の新しい健康診断(特定健診)の結果、受診者の5割が医療機関での診察が必要になる恐れがあることが、人間ドック受診データの分析でわかった。

もし中高年の半分が健診後に医療機関を受診すれば、医療費の高騰につながる恐れがある。

と、いう皮肉な結果も出ていますが、
異常に対して早めに生活習慣を改善し、それでも不十分ならば治療を開始することは、
結果として糖尿病、高脂血症、高血圧の進行を防ぐことができ、
長期的には医療費の低下にもつながると思います。

 病気を治すだけでなく、その人の体全体を健康にしたい、
というのが、僕の患者さんに対する想いですので、
生活習慣病の予防、早期発見、早期治療は重点的に取り組んでいきたい課題です。

第3診察室 執筆中 です。
こちらも見てくださいね。

投稿者 fkymhts : 01:03 | コメント (0) | トラックバック (0)
  2007/08/10 抗がん剤が使えなくなったら…

癌の治療というと、

手術、
放射線治療、
抗がん剤治療

が、主なものとしてあげられています。

消化器外科を専門としている立場からは、
手術、に力を入れているのですが、
残念ながら、手術だけでは不十分で、
手術が出来ないがん、
手術をすることによって元気な時間を長くすることが出来ないがん があります。

また、手術だけでなく、
そのほかの放射線治療、抗がん剤治療を
手術前、手術後に組み合わせる治療が一般的になってきています。

これらの治療で、すべてのがんが無くなればいいのですが、
残念ながら、
がんよりも、患者さんの体力の方が治療に耐えられなくなることがあります。


抗がん剤は、
がん細胞だけでなく、患者さんの正常な細胞にも大きなダメージを与えます。

そして、
治療の効果よりも、副作用のほうが大きいと考えられると、
それ以上の抗がん剤治療を続けることが出来なくなります。

抗がん剤が使えなくなったら…

あとは、待つしかないのでしょうか…。


まだ、他の治療がありますが、これまでの3つの治療と比べるとあまり一般的ではありません。


他の治療として、僕が知識として持っているものとしては、
免疫療法
漢方薬治療
が、あります。

また、抗がん剤と比較して開発されているものに、モノクローナル抗体があります。

モノクローナル抗体は、ここ数年で日本でも急速に広まってくることが予想されます。
また、別の機会に、お話しすることとして、
今回は、免疫療法、漢方薬治療をご紹介します。

免疫療法は、簡単に言うと、本来ひとの体の中にある免疫を強めて、がんをやっつけよう、とする治療です。
こちらにわかりやすく書いてあります。

また、漢方薬治療としては、
十全大補湯という漢方薬ががんの転移を抑える、という発表があります。
すこし専門的になりますが、富山医科薬科大学和漢薬研究所の済木 育夫先生が
とても見やすくまとめられた発表がありますので、
こちらをご覧ください。


抗がん剤が使えなくなったら…

もう、打つ手が無いわけではありません。


しっかりと、自分の目で確かめて、

この治療だったら、受けてみよう、

という治療を見定めてください。


ただ、

残念ながら、こころない人たちが、
足元を見るかのように非常に高額で販売している健康食品などもありますので、

結果についての発表がしっかりと公表されているものを、
選んでくださいね。

第3診察室 執筆中 です。
こちらも見てくださいね。

投稿者 fkymhts : 00:13 | コメント (0) | トラックバック (0)
  2007/08/04 遺言

上を向いてを読まれた方から、こんなメッセージを頂きました。

遺言を事前にちゃんと書く人ってどれくらいいるんでしょうね。もちろん、ふいに事故等で亡くなるならば書けないでしょうが、それでも私なら50歳くらいになったら元気でも作っておこうかと思います。言いたいのは先を見る、そういう意識が各個人に必要だと言うことです。


おっしゃるとおりです。

人は、いつか死にます。

なので、自分はこう死にたい、というものを持っておくのは大切なことだと思います。

医療の進歩に伴って、寿命が延び、
治療をすれば亡くならない、とか、
死は医療にとって敗北である、
などと錯覚しがちになっています。

人は、必ず、死ぬ。

ちょっと考えてみると、当たり前のことです。

そして、どう死ぬか、は、
裏返すと、どう生きるか、と同じことなんです。

死は、
自分がやりたいことすべてを終えた後に訪れるのではなく、
自分の都合とは全く関係なしに訪れるのです。

どう死ぬか。

そして、その前の人生をどう生きるか。


先を見る、そういう意識が各個人に必要だ。

本当に、おっしゃるとおりです。

「死」と背中合わせの「生」を生きてきた昔の日本人には、
しっかりとした死生観があったといいます。

「死」は、決して遠く離れた世界のものではなく、
自分自身にかならず訪れるもの、
という認識があったからこそ、
「死」を受容でき、そして、それまでの「生」を 精一杯生きられたのでしょう。

「死」のぎりぎりまで、
生き生きと 尊厳を持って生きたい。

そして、その為には、
自分で決定できることは自分の意思で決定し、
自分で判断できない状態になったら、一切の延命行為はして欲しくない。

それが、僕個人の希望です。

第3診察室 執筆中 です。
こちらも見てくださいね。

投稿者 fkymhts : 20:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年07月記事一覧 | トップ | 2008年01月記事一覧 »

ホーム サイトマップ 掲載メディア お問合せ ヘルプ ご支援のお願い
ログイン melit.jp 2005 All Rights Reserved ご利用上の注意 このサイトの理念 リンク・著作権 制作協力