MELIT:患者のための医療情報リテラシー
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MELIT:患者のための医療情報リテラシー

« 第3回尿膜管がん実験的治療薬効検査の診療明細書等 | トップ | ある健康雑誌の主治医へのインタビュー »

2010年05月26日 実験的治療の失敗

失敗
 注:写真は実在の人物とは関係ありません。

 どうやら死ぬべき運命の大勢が分かったようです。
 膀胱がんの中でも珍しい尿膜管がんに対して2010年5月14日に終了した再発大腸がんの抗がん剤であるFOLFOX(フォルフォックス)6の第3回実験的投与の薬効を調べる同月25日の腫瘍マーカーの検査結果は、次のとおりCA19-9及びCEAの爆発的増加でした。

CA19-9(正常値上限:37U/ml)】
 2010年5月25日  29,620
 2010年4月20日  24,438
 2010年4月1日   18,836
 2010年3月9日   16,543
 2010年1月28日   4,059

CEA(正常値上限:5.0ng/ml)】
 2010年5月25日 178.2
 2010年4月20日 121.4
 2010年4月1日  115.3
 2010年3月9日  124.7
 2010年1月28日  29.2

 血液検査後の診察の予約時間まで3時間あったので、病院の近くの癒し系サロンで約1時間のマッサージを受けました。
 診察室に入ると、主治医は真っ先に、体調はどうですかと尋ねられました。私は、2010年5月25日のブログエントリー(記事)に書いた、同月10日~同月25日の症状等の報告書をお見せし、胃痛や腹部膨満感は日増しに悪化する一方ですとお答えしました。
 主治医は、腫瘍マーカーの爆発的上昇結果を述べられ、FOLFOX(フォルフォックス)6の3回の実験的投与は薬効がなかったとおっしゃいました。最近の腹痛、食欲不振、食道の通りの悪さという症状は、これを裏付けていたと思うと、薬効なく副作用だけが残った自分がみじめに思えました。また、病院の倫理委員会にFOLFOX(フォルフォックス)6の実験的投与をわざわざ諮っていただいたのに、期待に応えられず悔しく思いました。

 こうした厳しい結果が出たにもかかわらず、主治医は決してあきらめませんでした。薬効があったけれども約10か月前に耐性が生じたことから中止したGC療法を再開しましょうと提案されました。
 患者の選択肢としては、主治医の提案を受け入れることのほかに抗がん剤治療を止めることがあります。そして、最後に決めるのは患者です。決める方法は、患者が調べた治療法を主治医に採択していただいて決めること、主治医の提案を受け入れることの二つがあります。患者の判断をせず、主治医に全部任せるというやり方は、患者として無責任ではないかと思います。
 腫瘍マーカーの爆発的増加を止めるだけではなく、下げることはできないのかと10秒ほど考えて、最後まで闘おうと決めました。次回の加療入院の期間を2010年6月1日(月)~同月11日(金)とする予約を入れていただきました。

 この後、2010年5月23日のブログエントリー(記事)に書いた、ある健康雑誌編集者のインタビュー依頼を受けていただけるかどうか確認しました。主治医はインタビュー依頼について病院長に相談したところ、院長からFOLFOX6を希望する患者が押し寄せても対応できかねないので、病院名と医師名を出さないのであれば取材を受けてもよいという回答を得たので、取材に応ずるとおっしゃいました。
 主治医の都合の良い日時を尋ねると、2010年5月26日(水)の夜というお返事をいただきました。また、患者の私も取材に同席してほしいと依頼されましたので、仕事が終了した後に病院に行くことにしました。
 この日の診察時間は、10分でした。

 腫瘍マーカーの爆発的増加から死ぬべき運命を察しました。短い人生だからこそ、できるときに、健康雑誌の取材に協力するなどして、少ない情報でお困りの尿膜管がん患者のお役に立とうと思います。

グラフ

 御参考までにこれまでの腫瘍マーカー検査結果は、次のとおりです。

【CA19-9(正常値上限:37U/ml)】
 2007年3月29日   1,825.0(診断時)
 2007年5月7日    1,511.0
 2007年6月4日    1,449.0
 2007年7月4日    3,321.0
 2007年7月10日   3,380.0
 2007年8月17日     418.7
 2007年9月28日      57
 2008年1月7日        8.6
 2008年2月7日       11.2
 2008年2月21日      13.7
 2008年3月6日      121.3
 2008年3月25日     670.3
 2008年4月2日    1,001.0
 2008年5月8日    1,001
 2008年6月12日     822.4
 2008年7月19日     380.2
 2008年10月2日     489
 2008年10月26日    452.3
 2008年10月30日    503.9
 2008年11月21日    559.2
 2008年12月19日    358.9
 2009年1月16日     579.9
 2009年1月26日     817
 2009年2月26日     271
 2009年4月9日       51.5
 2009年5月21日      28.3
 2009年6月25日     134.5
 2009年7月14日     205.4
 2009年9月3日      351.7
 2009年10月15日  1,349
 2009年11月19日  2,233
 2009年12月17日  1,997
 2010年1月28日   4,059
 2010年2月10日   3,581.5
 2010年3月9日   16,543
 2010年4月1日   18,836
 2010年4月20日  24,438
 2010年5月25日  29,620

【CEA(正常値上限:5.0ng/ml)】
 2007年3月29日   21.8(診断時)
 2007年5月7日    13.4
 2007年6月4日    11.6
 2007年7月4日    22.1
 2007年7月10日   21.4
 2007年8月17日    3.5
 2007年9月28日    1.7
 2008年1月7日     1.2
 2008年1月10日    1.2
 2008年2月7日     1.3
 2008年3月6日     1.6
 2008年3月25日    2.6
 2008年4月2日     3.0
 2008年5月8日     2.3
 2008年6月12日    2.1
 2008年7月19日    2.5
 2008年12月19日  20.4
 2009年1月16日   76.7
 2009年1月26日   76.7
 2009年2月26日   10.1
 2009年4月9日     2.6
 2009年5月21日    3.3
 2009年6月25日   16.2
 2009年7月14日   24.4
 2009年9月3日    21.9
 2009年10月15日  40.2
 2009年11月19日  29.0
 2009年12月17日  22.0
 2010年1月28日   29.2
 2010年2月10日   97.3
 2010年3月9日   124.7
 2010年4月1日   115.3
 2010年4月20日  121.4
 2010年5月25日  178.2

≪関連ブログエントリー(記事)≫
 2010年4月21日 腫瘍マーカー激増(尿膜管がん第2回実験的治療薬効検査結果)
 2010年4月2日 尿膜管がん第1回実験的治療薬効検査結果
 2010年3月14日 インフォームド・コンセント
 2010年2月24日 尿膜管がんの今後の治療方針

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1 泌尿器学2007年2月号69(2):255-9
  関連記事、尿路上皮の進行した非移行性がん細胞患者におけるイホスファミド、パクリタキセル及びシスプラチンの前方視的な(訳注:現時点から時間の経過に伴い進む)臨床研究リンク
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 http://idomov4.netfarm.ne.jp/~bh001111/4644072b/i/newpage226.htm

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投稿者 fight : 2010年05月26日 05:03
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コメント

ガンファイター様

ガンパートナーです。

真に生きること、挑戦すること、冒険すること・・・、時間の限りを知る者にのみ可能なことです。

勇気ある者にしか味わえない夢のような体験があるはずです。

私もそう考えて生きています。

投稿者 ガンパートナーさん : 2010年05月26日 10:35

 ガンファイターです。

 励ましのコメントありがとうございます。
 人生の折り返し地点で尿膜管がんの診断を受け、仕事、日常生活が中途半端に終わらないようにしないといけないと焦りますが、どうにもならいことも多いです。

 尿膜管がんの診断を受けてからは、平穏無事な日々を送られる方には想像できないような、命がかっていることを本当に実感するスリルある出来事や自己責任の重みを経験しています。

 一方では、知りたくないことを知り、憶測や妄想にとらわれがちになり、他方では、治療を受けながら仕事を続けるための現実的判断が必要になっています。がんと共に暮らすことは、平凡に生きてきた人間の試練です。

投稿者 ガンファイターさん : 2010年05月26日 12:01

ガンファイターさんはじめまして。
自分は昨年の5月に膀胱癌が判りましてすぐにTUR-Btにて手術
同年の12月に再発しましたが、表在性である為今のところ普通に生活しております。
最初に癌であることが判ってから、ネットで情報調べている内にガンファイターさんのブログを見つけて、色々と参考とさせて貰いました。
今回のガンファイターさんの腫瘍マーカーの結果は大変残念な結果になってしまいましたが、貴殿がまだ癌と戦う気持ちがあるのでしたら、ご存知だとは思いますが是非一度東京の大塚駅
そばで開業されている梅澤充先生にセカンドをお求めになられてはいかがでしょうか?
念のため梅澤先生のブログアドレスを貼っておきます。
http://umezawa.blog44.fc2.com/

投稿者 きのこさん : 2010年05月26日 14:28

 きのこ 様

 ガンファイターです。

 励ましのコメントありがとうございます。

 当ブログには膀胱がんの情報も取り上げており、また、仮訳している膀胱がんウェブカフェには多くの膀胱がんの仮訳した英文医療文献を紹介しているので、お役に立ったというコメントをいただくと、時間をかけて書いていることからうれしいです。

 梅澤充先生のことを御紹介いただきありがとうございます。先生の「間違いだらけの抗ガン剤治療」は読みました。
 尿膜管がんの化学療法は、エビデンス(科学的根拠)に乏しいです。以前、主治医に尿膜管がんのセカンドオピニオンとして適切な病院や医師などを尋ねると、専門的知識、治療経験という観点から、国立がんセンター、公立がんセンターが適切ということでした。抗がん剤治療の経験豊富な医師であっても、尿膜管がんへの抗がん剤治療の経験はほとんどないだろうと思っています。

 きのこさんが治療を受けている病院やセカンドオピニオンの御経験をコメントにお寄せくださいますようお願いします。

投稿者 ガンファイターさん : 2010年05月26日 22:11

ガンファイター様

ガンパートナーです。

腫瘍マーカの爆発的増加ですが、家内(とんぼー)の場合は、抗がん剤を止めたので、同じような症状でした、が、私は医師の判断を必ずしも信じていません。それは医師が独断で、投与を止めたからです。私は抗がん剤の種類、投与量、そして投与期間(インターバル)に、今も不自然な課題があったたと信じています。
その点で医師の判断がまちまちです。というより、医学的な定説がありません。エビデンスにすがる医師には判断の仕様がないのです。
人間の術には限りがあります。だから、その意味で、私は奇跡を信じます。
ファイターさん、ご自身を信じてください。
ご自身の中にある大自然の生命力を信じてください。
大自然の力に比べれば、人間の知識や知力なんて全くの無力です。
誰にも知ることの出来ない、ご自身の生命力を信じてください。

投稿者 ガンパートナーさん : 2010年05月27日 01:49

 ガンパートナー 様

 ガンファイターです。

 励ましのコメントありがとうございます。

 尿膜管がんは、2008年5月10日のブログエントリー(記事)の「予後告知とメイヨー・クリニックで見られた尿膜管がん患者47名の症例による病期(ステージ)と生存期間の仮説」
 http://melit.jp/voices/fight/2008/05/post_220.html
に書いたように、「尿膜管がんは英語の医学文献において記述されたものが300未満という症例の膀胱がんの希な(0.22%)形態です。全くと言っていいほど、自然誌、症候、治療及び予後について知られていません。」です。

 こうなると主治医をどこまで信じるか、最後の決断は患者又は主治医のどちらがするのかが重要になります。

 ほとんど知られていない病気だから、奇跡が起こるかもしれないと期待したいところです。
 しかし、自分の運命を自分で決断すると、かえってその決断に固執しかねないことから、信頼する医師の助言を尊重し、2010年3月24日のブログエントリー(記事)の偶然のチカラに書いたように、「つねに物事の大きな流れについては知っておく必要がある。」、「自分の身に起こったことをすべて必然と考える。」という立場を取って、臨み(望み?)たいと思っています。

 http://melit.jp/voices/fight/2010/03/post_892.html

 奇跡への過度な期待にすがりつかざるを得ない状況は意地の悪い運命が仕掛ける罠(わな)であり、最後の夢を奪い取るために天使の顔をした悪魔がささやく誘惑かもしれません。

投稿者 ガンファイターさん : 2010年05月27日 06:43



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誠に申し訳ありませんが個別の治療相談は行っておりません。
詳しくは「ご利用上の注意」をご覧ください。

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