MELIT:患者のための医療情報リテラシー
ヘルプ サイトマップ 縮小 拡大
みんなの声
melit.jp since 2005
・GOROさん
(1型糖尿病、うつ病)

wwwを検索 melit.jpを検索
ご意見をお聞かせ下さい
MELIT:患者のための医療情報リテラシー
  > ホーム > みんなの声 > ガンファイターさん(膀胱がん) > BCG(結核ワクチン)と膀胱がん

« 職場復帰に向けて | トップ | 膀胱がんの希少な種類の尿膜管がん »

2007年12月26日 BCG(結核ワクチン)と膀胱がん

 2007年の9か月間の入院中に、米国国立がん研究所が公認する患者運営サイトBladder Cancer WebCafe(膀胱がんウェブカフェ)(http://blcwebcafe.org/)の膀胱がんの治療の選択肢のBCG(結核ワクチン)療法を訳しました。この療法は、入院先だった病院でも標準療法でした。私は、この療法を受けていないのですが、BCG(結核ワクチン)がなぜ膀胱がんに効くのかについて大変興味を持ちました。
 看護師に誰がいつごろこの療法を発見したのか尋ねても、誰も御存じではありませんでした。残念ながら、主治医に尋ねる機会もなく退院しました。

 前記のことが、大変気になっていました。
 退院後もずっと気になるので、インターネットで調べていると、ゲンダイネット2007年11月13日掲載記事に「あのBCG(結核ワクチン)が膀胱がんに効く」がありました(※)。
 ※出典:http://gendai.net/?m=view&g=kenko&c=110&no=16873

 これにより、次のようにカナダの研究者が発表したことは分かりましたが、名前までは分かりません。

 約20年前にカナダの研究者が、膀胱がん患者の膀胱にBCGを注入し、がんが消滅したと発表。それ以来、研究が重ねられ、今では、主に再発予防治療としてBCG注入療法が実施されているのです。(東京慈恵医大泌尿器科の頴川晋教授)

 そこで、退院後に海外のサイトを調べ続けて、とうとうhttp://www.pharmacytimes.com/のBCG: The Current Treatment of Choice for Bladder Cancer(BCG(結核ワクチン):膀胱がんの選択肢の現在の治療)に誰が発見したかについて書いてあることが分かりました。
 
 このサイトの「BCG(結核ワクチン)が膀胱がん治療に効果的であることを誰が発見したか」という部分を次のように仮訳しました。
 

 歴史――膀胱がん

 20世紀初頭には、結核患者はがんにかかりにくかったことは知られていました。明らかに結核は制がん効果がありました。1929年のジョンズ・ホプキンズ病院のレイモンド・パールによる一連の死体解剖は、結核患者は膀胱がんの病期(ステージ)TBが低い頻度であることを記述した最初の報告書の一つでした。その病態発現の仕組みは、はっきりしていません。

 1930年代に、がんの治療法としてのBCG(結核ワクチン)の使用は最初に行われたけれども、1950年代及び1960年代は注意又は大きな期待もほとんど寄せられていませんでした。コーとフェルドマンによるさらなる研究は、モルモットの膀胱におけるBCG(結核ワクチン)に対する強い遅行性過敏症反応の実験によって興味を再び強く引き起こしました。

 1976年に、モラレス、エイディンガー及びブルースは、膀胱内にBCG(結核ワクチン)を注入することは表在性膀胱がんの成功した治療法であるという最初の報告をしました。彼らは9名の患者の中で再発率の著減を示すことができました。1980年代のドナルド・ラム及び同僚による無作為化前向き(訳注:現時点から時間の経過に伴い進む)臨床試験によって、これらのより早い観察結果を立証しました。

 BCG(結核ワクチン)は現在、がんを治療するために最も成功した泌尿器科の免疫療法とみなされています。それはほとんどの国々におけるハイリスクの表在性膀胱がんの最良の選択された治療になり、年々約100万用量の増加率で投薬されています。

 出典:http://www.pharmacytimes.com/issues/articles/2007-09_5031.asp

 1976年のモラレスという人の報告書を読み、この人がどこの国の人なのか調べていると、カナダのオンタリオ州のクィーンズ大学の人でした(※)。
 ※出典:http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1801981

 そして、前記のBCG(結核ワクチン)が膀胱がんに効果があることを1980年代に立証したドナルド・ラムという方は、膀胱がんウェブカフェを支持する医師だと思います(※)。
 ※出典:http://idomov4.netfarm.ne.jp/~bh001111/4644072b/i/newpage91.htm

 これで、入院中の疑問が一つ解消して、すっきりしました。
 
【膀胱がんウェブカフェ(仮訳)】
 BCG(結核ワクチン)療法
 BCG(結核ワクチン)は最も研究されて、膀胱がん治療において使用する最も一般的に処方される免疫療法の薬剤です。
 ↓(詳しくは)
 http://idomov4.netfarm.ne.jp/~bh001111/4644072b/i/newpage170.htm

 アルバート・カルメット1863-1933年 非有毒な血清療法で抗結核性のBCG(結核ワクチン)予防接種の創設者
 ↓(詳しくは)
 http://idomov4.netfarm.ne.jp/~bh001111/4644072b/i/newpage177.htm

【追記】
 参考までに仮訳対象の英文を次のとおり引用します(2009年8月2日追記)。

BCG: The Current Treatment of Choice for Bladder Cancer
Max Sherman, BSPharm
Published Online: September 1, 2007 - 12:00:00 AM (CDT)

History?Bladder Cancer
At the beginning of the 20th century, it became known that TB patients were less likely to contract cancer. Apparently the disease had an antitumor effect. An autopsy series by Raymond Pearl at Johns Hopkins Hospital in 1929 was one of the first reports that documented a lower frequency of cancer in patients with TB.3 The mechanism is unclear.

In the 1930s, the use of BCG as a cancer therapy was first raised, but there was little attention or enthusiasm during the 1950s and 1960s. Further research by Coe and Feldman rekindled interest, with the demonstration of a strong delayed hypersensitivity reaction to BCG in the guinea pig bladder.7

In 1976, Morales, Eidinger, and Bruce were the first to report on successful treatment of superficial bladder cancer with intravesical (within the bladder) BCG.8 They were able to demonstrate a remarkable decrease in the rates of recurrence in 9 patients. A randomized prospective trial by Donald Lamm and associates in 1980 confirmed these earlier observations.9

BCG is now regarded as the most successful urologic immunotherapy for treating cancer. It has become the treatment of choice for high-risk superficial bladder cancer in most countries, and it is given at an increasing annual rate of approximately 1 million doses.2

References

2. Bohle A, Sven B. Immune mechanisms in Bacillus Calmette Guerin immunotherapy for superficial bladder cancer. J Urol. 2003;170:964-969.

3. Meyer JP, Persad R, Gillatt DA. Use of bacille Calmette-Guerin in superficial bladder cancer. Postgrad Med J. 2002;78:449-454.

7. Coe JE, Feldman JD. Extracutaneous delayed hypersensitivity, particularly in guinea pig bladder. Immunology. 1966;10:127-136.

8. Morales A, Eidinger D, Bruce AW. Intracavity Bacille Calmette-Guerin in the treatment of superficial bladder tumors. J Urol.1976; 116:180-183.

9. Lamm DL, Thor DE, Harris SC, Reyna JA, Stogdill VD, Radwin HM. Bacille Calmette-Guerin immunotherapy of superficial bladder cancer. J Urol. 1980;124:38-40.


投稿者 fight : 2007年12月26日 06:32
トラックバック
この記事のトラックバックURL: http://melit.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1251
コメント



(入力してもページ上に表示されることはありません)


保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)

誠に申し訳ありませんが個別の治療相談は行っておりません。
詳しくは「ご利用上の注意」をご覧ください。

« 職場復帰に向けて | トップ | 膀胱がんの希少な種類の尿膜管がん »

ホーム サイトマップ 掲載メディア お問合せ ヘルプ ご支援のお願い
ログイン melit.jp 2005 All Rights Reserved ご利用上の注意 このサイトの理念 リンク・著作権 制作協力