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2007年08月20日 第4クールの効果

 TS1及びシスプラチン3クール終了後の第4クール目となったジェムザール及びシスプラチンの休薬・評価期間も終わりました。第4クールの治療効果を要約すると、薬効があり、二つの腫瘍マーカーは激減し、一つは正常値になり、画像診断結果でも病巣は縮小し、また、遠隔転移はありませんでした。

【腫瘍マーカー】
 《CA19-9》
  膵臓がん、胆管がん、胆石症、膵炎、胃がん、大腸がんの腫瘍マーカー
  上限37U/ml
  ●次のとおり激減してました。とはいえ、まだ正常値の約11倍です。
   3/29 1825.0
   5/07 1511.0
   6/04 1449.0
   7/04 3321.0
   7/10 3380.0
   8/17  418.7
   
 《CEA》
  胃がん、大腸がん、膵臓がん、肝臓がんの腫瘍マーカー
  上限5ng/ml
  ★★正常値になりました。
   3/29 21.8
   5/07 13.4
   6/04 11.6
   7/04 22.1
   7/10 21.4
   8/17  3.5(※)
   ↓
   ※正常値になりました。

【どんな薬を使ったか】
 私がブログを始める前に3回の投薬を決めた化学療法の薬は、TS1シスプラチンでした。この薬効検査を2008年7月にすると、CT、MRI検査結果で病巣は縮小していることがわかったのですが、腫瘍マーカーは激増していました。

 腫瘍マーカーが激増しているということは、薬が効かなくなっているということなので、薬を変える必要性が出てきました。

 しかし、罹患した尿膜管がんは希少なものであるため、標準的治療法や治療に関する科学的データはありません。主治医は当然、適切な化学療法の薬剤などをいろいろ調べているのでしょうけれども、私も患者なりに調べてみました。

 翻訳している膀胱がんウェブカフェを調べていると、テキサス州のMDアンダーソンがんセンターが尿路上皮がん及び尿膜管がんのための5―フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン(ジェムザール)及びシスプラチンの第2相試験(3段階の臨床試験のうち2段階目です。)を実施しているという記事がありました(研究責任者:アーリン・シーフカー=ラドトケ プロトコル番号ID03-011)。

 次の写真は、この記事の研究責任者であるアーリン・シーフカー=ラドトケ医学博士です。

アーリン・シーフカー=ラドトケ医学博士
 
 この記事によると、同センターのこれまでの治療患者35人中の16人に効果があったということなので、奏功率は約45%です。効果といっても完治を意味するのではなく、
 なお、ロイコボリンというのは抗がん剤ではなく、抗がん剤の副作用を軽減する薬です。

 前記の記事は、尿膜管がん患者に対する奏功率が16/45≒45%の公表された臨床試験結果です。膀胱がんウェブカフェを翻訳したことにより、選択肢が広がったと実感しました。不安があるとすると、米国の臨床試験なので、人種的に日本人に効果があるかどうか分からないこと、健康保険の適用のことです。
 しかし、もし、腫瘍マーカーCA19‐9の上昇がこのまま続けば、遠からぬ死が予想され、ためらっている場合ではありません。患者の選択肢は限られているので、私の結論は、第4投薬以降の薬をゲムシタビン(ジェムザール)シスプラチンの2剤併用化学療法で行うことに達しました。

 そこで、患者のリクエストということで前記のMDアンダーソンがんセンターの試験結果の概要を仮訳したものとゲムシタビン(ジェムザール)とシスプラチンの投与の依頼をA4版の書類にまとめて看護師を通じて忙しそうな主治医に渡しました。
 主治医には看護師の詰め所となっているスタッフルームでお会いし、私の依頼を受けてもらえるのかどうか確認しました。主治医からは、ゲムシタビン(ジェムザール)とシスプラチンは、膀胱がんでは最近比較的よく使われている多剤併用化学療法なので、やってみましょうという返事をいただきました。

 患者の提案を受け入れる形にはなっているものの、主治医はきちんと調べていて、患者の調べた努力を評価するために、採用する形をとったのかもしれません。

 膀胱がんウェブカフェでは、転移した膀胱がんには標準的な治療方法はないので、場合によっては、患者が調べた結果が採用されることがあると書いてありました。選択肢は大変限られていますが、患者の学習力が治療に反映されることは、決定権が患者にあることを実感します。

【前記ブログ記事は2009年1月3日に一部修正しました。】

投稿者 fight : 2007年08月20日 15:11
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コメント

ガンファイターさん。 おめでとうございます。化学療法が奏功しているようですね。今回使われた抗がん剤は消化器がんではなじみの深いものであり、それ程特殊な治療というわけではありません。今後どのように化学療法を続けるかが難しいところでしょうね。

ところで、表現のところでやや誤解を招くところがあります。

「がんの種類は上皮がんではなく、腺がん(消化器系のがん)なので、付ける薬は限定されます。」

がんは上皮性の悪性腫瘍の総称です。腺がんも上皮性腫瘍の一部になります。そして、腺がんは消化器系だけでなく、例えば肺や前立腺、甲状腺、腎臓など色々な臓器にもでてきます。


投稿者 加藤眞三さん : 2007年08月21日 10:39

 ガンファイターです。
 加藤先生の御指摘を受けるまで、膀胱がんのほとんどを占める上皮がんと希少ながんの多くを占める腺がんがあり、それぞれの投薬内容は異なるので、上皮がんと腺がんはまったく別の種類と思っていました。
 大きな間違いを御指摘いただきありがとうございました。
 ブログも修正しました。
 消化器がんではなじみの抗がん剤も、入院先の泌尿器科で使うことはあまりないそうです。
 今後の化学療法や外科手術については、主治医の意見に加えて、公立のがんセンターにセカンドオピニオンを近く聞く予定です。
 希少ながんは標準的治療法がないとかいう記事を読むとドキッとします。希少ながんについて、主治医は主治医のルートや文献で調べ、患者は患者なりに調べるというのも大切だと実感しています。

投稿者 ガンファイターさん : 2007年08月21日 16:58



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