スポーツ内科医の日記 http://biwasport.exblog.jp/ で「タバコの有害性再考:日本人の死因から」で紹介しましたが、サンキュースモーキングがDVD化されました。映画と違ってゆっくり見られる、メモを取れる、繰り返し学べるなどメリットが多くあります。
日本人の最大の死因はガンで、その中で最大で現在増加中のガンは肺ガンです。過去、結核の克服や脳卒中の克服に成功してきた日本で優先順位の高いものとして、肺ガン対策が一位です。メタボ対策に力を入れている厚生労働省ですが、これは2番目です。
サンキュースモーキングには、禁煙学会では当たり前ですが、日本人に隠されている多くの事実が出てきます。
主人公はニック・ネイラー、タバコ研究所(Academy of Tobacco Study)の副社長です。7つのタバコ会社がスポンサーの会社で、ニックはスポークスマンとして得意のマシンガントークで詭弁を使いまくってテレビ討論で相手を打ち負かします。タバコの害が明らかにされていることと喫煙シーンゼロというのが特徴です。
歴史
タバコと映画
タバコ会社: タバコは格好良く(cool)、誰でも入手可能で(available)、依存性(addictive)がある。宣伝と普及の仕事は終わっている。映画の喫煙シーンが喫煙奨励につながる事が最近の論文で発表された。
Sonya Dal Cin et al. Psychological Science 2007; 18:559-563
対象は男子大学生52名。半数は喫煙者。
評価手法 潜在的連合テスト(IAT)http://implicit.harvard.edu/implicit/に紹介。
結果:喫煙者も非喫煙者も映画の主人公に共感し、主人公が喫煙している場合は、明らかに自分と喫煙を強く結びつけていた。
タバコの売り上げ本数
1910年 10,000,000,000
1930年 130,000,000,000
第一次世界大戦、映画、ダイエット
1927年 ハンフリー・ボガード、ケイリー・グラント 19歳の女優の世紀の恋がタバコに火を付ける事で始まった。−> 多くの若者がタバコを吸い始めた。
1952 朝鮮戦争 には敵であった中国が今は最良のお客さん
リーダースダイジェストからの批判 —> フィルターの導入(キャプテン)
フィルターに穴を開ける、アンモニアを入れるなどの功績については未記載
現状 タバコの害
アメリカで1200人=ジャンボジェット2機分の人が毎日死亡
歴史上の殺人では
チンギスハンが30,00万人ですがタバコは1億人以上を殺している最大の殺戮が進行中です。こんな事が映画で紹介されています。
Erhardt Von Grupten Mundt タバコ会社の研究者
多くの弁護士軍団(スポーツカー、豪邸):インサイダーの弁護士もそうでしょうか?
キャプテン:タバコの歴史そのものの人。孫にタバコは身体に悪いと言われて動揺。コロンビアの麻薬王みたいな気持ちであると告白。
フィニスター議員
禁煙推進の国会議員:タバコのパッケージにドクロマークをつけるように働きかけている。一寸とぼけているため、ニックに攻め込まれている。ニックは「タバコの有害性は皆が知っているので今更、有害性を強調しなくて良い。」と本当の事を言っています。
ニックが本物の禁煙ファシストに誘拐され、全身にニコチンパッチを貼られて殺されかける。ヘビースモーカーであったため、ニコチンに耐性があるため死なずに済む。という事件は一寸シリアスです。
是非、ご覧下さい。
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